春節の里帰り 40年前と変わった事、変わらぬ事

「春運」は春節を迎える中国人が一斉に国内を移動することで発生する帰省ラッシュのことである。40年前の改革開放時代と現在では「春運」の姿は大きく変貌した。
かつては帰省列車のチケットを買うために気が遠くなるような長い列に並んでチケットを購入した。早朝から同僚や同郷の仲間と交代で列に並び、夜半にようやくチケットを手に入れることができた。このような状況であったので転売行為も横行し、一枚150元の切符が900元の値が付くことも珍しくなかった。しかし現在は切符を求める長蛇の列をみることはない。12036(鉄道チケットのネット販売サイト)によれば、2018年1月3日から2月1日までに3億5千枚のチケットが発売され、その内約8割に当たる2億8千枚がネットで販売されている。
目が眩む思いで列車の切符を購入しても苦難は続いた。大量の荷物と共に長時間列車に揺られて故郷に帰らなければならない。この乗車する際、大量の荷物を持ち込む情景は春節の風物詩であったが、席に座ることが出来た乗客の額には汗がつたい疲労困憊の様子であった。しかし、近年の中国国内の物流発展に伴い、列車で移動する際、大量の荷物も持ち帰る必要はなくなった。珍しいモノや欲しいモノは都会でなくても、故郷でもネットで購入できるようになったからである。
かつて深センから北京まで20数時間を要した旅路もいまやほんの8時間強である。20時間ともなると車内にはトイレから不快な匂いが漂うこともあったが、最近は清掃員が頻繁(1時間に1度)にトイレを掃除するため、今では快適に過ごせるようになった。人々の生活水準が上昇するに伴い、春運の列車内におけるサービスが向上し、特に高鉄が開通して以降、リラックスして旅路を楽しむ乗客が増えた。
また、いまでは懐かしい緑列車は空調が整備されておらず窓を開けることが出来たので、駅に着くと売り子が直接窓越しに食品などを直接販売に来たものであった。しかし、空調が整備されて窓が開かなくなってからはそのような情景を目にすることはなくなった。
このように時代の変遷とともに「春運」は変わりつつあるが、故郷で年を越し、親戚や友と再会する歓び、そして老家に対する深い憧憬は今も変わることはない。

中新網
2018年2月6日

つい数年前に鉄道駅や長距離バス駅でチケットの自動販売機を目にすることが増えて便利になったなぁ、と思っていたらあっという間にネット購入が一般的となった。隔世の感である。駅の販売窓口に並ぶ人々の気だるい表情や、ときおり販売員と喧嘩する騒然とした春運の雰囲気は今では懐かしい。
この時期、中国は本当に激しい競争社会なんだと実感する。経済発展が著しい昨今。両親と祖父母を含め6人の夢や期待を背負い、成功の波からふるい落とされないよう大きなプレッシャーを払いのけながら日々過ごしているのだろう。年に一度は親族の暮らす故郷でご馳走を食べ、消耗したココロを癒し、少し暖かくなる頃にまた熾烈な日常に戻ってくる。そんな彼らをみながら、自身も親を想い、祖父母と過ごした正月を懐かしく思い出す機会が増えた。旧正月は無性に帰国したくなる時期でもある。

回望春运40年:归家路上的“变”与“不变”

出典: city.qq.com