回想録 山ぐるみの開発輸入を着想

2019年の3月。
初めて山ぐるみを食べてから10年経過していた。

杭州にある臨安の特産物専門店で久しぶりに山ぐるみを食べた。
それまでにも山ぐるみは何度か口にしたことはあったが、やはり晩秋から冬にかけての山ぐるみは鮮度が高く風味が好い。

日本ではまだ馴染がないこの山ぐるみは、常々おもしろい食材だと思っていた。
売れない理由は、このテイスト。
日本人には少々しょっぱくて甘いコーティングが施されている。
味が濃いのだ。
このままでは売れない。
ならば日本人が好む山ぐるみをつくってみよう。
美味しければ食べてもらえる。

その足で何件かの超市(スーパーマーケット)を廻り、目についた山ぐるみの商品を買い込んだ。
まずは日本での反応をみてみることにした。

山胡桃(山ぐるみ)について

ここでご紹介する山胡桃は日本でいうオニグルミとは異なります。中国で生産されている小ぶりのクルミで、日本ではまだ知られていないナッツです。

概要:
中国語の表記は日本の漢字と同じく「山胡桃」。中国語読みはShanHeTao(シャンフータオ)。中国国内では小核桃、山哈、核桃などとも呼ばれています。中国国内ではポピュラーなテーブルナッツとして食されており、浙江省臨安が一大生産地です。華東地域(上海、浙江省、江蘇省)や沿岸部の大都市での消費が多いようです。高い栄養価を有し、疲労回復や美容、脳の活性化に効果があるといわれています。

大きさ形状:
山胡桃は、樹木の実、正確にはクルミの木になる果実の核(種子)の部分です。実の大きさは直径20~25ミリ。楕円形の卵形で外側は2~3ミリの殻で覆われています。核(実際に山胡桃と呼ばれ食べられる部分)はこの殻の中にギッチリ詰まっています。

味と栄養価:
良質なタンパク質や脂肪が多く含まれてるため、味は濃厚でクルミ特有の香ばしい風味があり、サクサクとした心地よい食感が特徴。日本で一般的に食されてるオニグルミやウォールナッツよりも歯ごたえがあり、密度が高いです。

生育生態:
山胡桃は浙江省と安徽省にまたがる天目山(1,506m)一帯のみで生育している落葉樹です。樹高は10~20メートル、樹形30~60センチ。樹皮は薄い灰色をしており、滑らかでつやがある。年平均気温15.2度程度の温暖湿潤気候を好み、最高温度は41.7度まで耐えられ、最低温度は-15度まで凍害を受けることはない。山間の疎林や腐葉土が豊富な山谷が生育に適している。4月から5月に開花し、9月初旬から中旬の実が成熟した頃合いに収穫します。